この記事は、本当にハードル競技を始めたばかりで初期中の初期の人に向けてです。
初めてハードルを跳んだ時、人は二つのタイプに分かれます。それは、いきなりそれっぽく跳べる人とそうでない人です。中学生から始めれば、少しずつ余裕を持って練習を積んで行けばいいでしょう。しかし、高校生から始めた人はそんなに時間がありません。なぜなら、ほとんどの人が高校で競技を終えるからです。
高校生からハードルを始める人として考えられるのは、混成競技をする人か400mhを始める人です。その中で、これは時間がかかるなと思われる動きをする人に最も有効な練習はとにかくハードルを跳ぶことです。初期のこの段階でハードルドリルや小賢しい技術を学ぶ必要はありません。とにかく、毎日でも跳んでハードルに慣れるしかないでしょう。為末さんのtwitterから
例えば自転車に乗れるようになる時も、まずは理屈を習い、既に乗れている人の外からのアドバイスがあるのだけれど、一番頼っているのは感覚で、一回試してみて、いい感じじゃなかった事と、いい感じだった事の違いを自分で察し、いい感じを追いかけていく事で乗れるようになる。
— 爲末大 Dai Tamesue 熟達論発売中 (@daijapan) April 8, 2012
アスリートの技術が向上する時は、こうなれば良いはずだというざっくりとしたコンセプトはあるのだけれど、決してそこに向けて順調にうまくなっていく訳ではなくて、あれなんかこれいいかもしれない、という偶然出た感触を追いかけて再現させようとするというのが実際の所だと思う
— 爲末大 Dai Tamesue 熟達論発売中 (@daijapan) April 8, 2012
そこでこれらを踏まえた上で初心者の人が上達するために、ウォームアップの時にハードルを並べて跳んだらいいのではないかと提案です。学校の練習でも競技場でもアップ前に適当(混成種目なら正規の幅、400mhなら適当な距離、高さは女子100mh)にハードルを並べます。アップ時にジョグをしたり、軽く動き作りや流しをするのでその時軽く跳べばいいと思います。本格的な練習にはなりませんが、毎日適当にやっても慣れるということに関しては効果があると思います。
私が高校生の時、走り込みの練習時にハードルを1台か2台、置くコースと置かないコースの2つを作り400mhの選手はハードルのあるコースを走り、走り込みの練習をしながらもハードルの練習をするという工夫をしていました。
本格的にハードル練習が出来るならその方が良いでしょう。しかし、時間がない人は練習のどこかにハードルを置いて少しでもハードルを跳ぶ機会を増やしてみてはどうでしょうか?
コメント
コメント一覧 (4件)
この前のアドバイス、ありがとうございました。
3歩でいけるくらいにはなりました。
その理由として1台目の入りの思い切りさが出てきたことによる前へ踏み切ることができ、スピードの低下が前よりも抑えられたからだと思います。
高校三年から2年間ハードルを跳ばなかったのですが、高校の時よりも走りに近いハードリングになっていて2年間の短距離練が繋がったと思います。
ただ、やはり練習は基本一人なのでビデオカメラが無いと擦り合わせられないです。
本題ですが、このウォーミングアップにハードルを入れるというのは新鮮なアイデアだとおもいます。
確かにやっていて思うのがやっぱり慣れが必要だということで、そのためにもアップから軽く跳ぶのはいいと思います。
あとはその気軽に跳ぶということも利点だと感じました。
いい意味でリラックスしながら跳べるので特に400mHは繋がってくると思います。
自分も取り入れてみようと思います。
スプリントを鍛えたことが、大きくプラスになった様ですね。一人練習だとビデオすら満足に回せないので大変ですよね。私も、いつも苦労しています。
ウォームアップでハードルを跳ぶ案は、競技場で高校生を見ていて思いました。ハードル練習はこうであるべきだという考えを持ちすぎてはいけませんよね。柔軟に、適当に練習をすることも大切なことだと思っています。それに、いつものアップより動きも変って少し楽しく出来そうな気もします。
返信ありがとうございます。
スプリントの重要性が実感出来ました。
ただ、まだ精度も低く、インターバル間のリズムが「タ、ターン、タ、タ」と2歩目で浮くような一定ではないリズムになっているので狭いインターバルの利用と推進力をテーマに走の技術を向上させようと計画中です。
ただ、正直な話、一人はモチベーションの維持が一番難しいです。何度か辞めようかと思ったり、練習自体がストレスになって体調不良になったりしてましたが何とか持っています。
今日、ウォーミングアップに取り入れてみましたが、少ない距離で結構温まった感じと息が上がり、効率もいいのかなと思いました。
確かに何か練習法に縛られると良くないですよね。
自分のモットーが自分らしい練習、自分らしい走りを目指すことなので練習から個性があると思います。それ故に一人での練習は変化や個性を出しやすい環境でもあるかなと思います。
そうですね。その段階であればインターバルを狭める練習で一定のリズムで走る感覚を身につけた方がいいですね。
わかります。本当に一人での練習は辛いですよね。私もグランドに行ってほとんど何もしないで帰って来ることもたまにあります。家を出るのも辛く、競技場に行くまでも辛いんですよね。
でも、自分に負けた日はやっぱり落ち込むんです。これからも一人かと思うと、あとどれだけ続けられるか不安です。私は、モチベーションのためにこのブログを書いている所です。
この練習の一番のメリットは時間効率が良い所ですね。
私も、一人での練習メリットを考えながら練習したいと思います。良いタイムが出る様に、練習頑張りましょう。