運動指導者、教員など人の成長に携わる職業の人にとって一番重要な能力は何か、それはその人の気持ちを奮い立たせたり、その気にさせてあげること、今以上の力を引き出してあげることだと考えている。
特別な運動技能を教えられるはそれほど重要ではないと考えている。(さすがにプロスポーツ選手レベルは話が別だが)
自身の経験を話すことにする。
自身の高校の先生に言われた一言が、私の人生を変えたといっても過言ではないと言えるくらい、意識を変えられた。
高校に入学したばかりの自分は、高3でインターハイに出られるような選手になれたらいいなと思える意識で、入学当初は本当にそのレベルだった。
だが、当時あった高1枠のジュニアオリンピック選考会で福岡県で1位になってしまった。自分でも全く意識していないところで、優勝してそのままジュニアオリンピックという全国大会の福岡県代表になった。
大会自体は予選敗退で、全く力は及ばなかった。学校に戻ってまた、グラウンドで練習をしていると顧問の先生にこう言われた。
『お前は、インターハイで優勝を目指せ』と。え!っとなった。全国大会の入賞経験もないのにと思った。
けれど、その時本当にそうか、おれはインターハイの優勝を目指ささなければいけないんだと思った。目標が大きく変わった瞬間だった。それから取り組みが変わって、優勝するまでのプランも変わった。高3で出場の目標が、高2で出場、高3で勝負するに変わった。
そして、高3の時、インターハイで3位になった。
きっと、顧問の先生はそんなこと覚えていないというあるあるな話し。たった、一言で人の人生は変わることがある。と思った出来事でした。
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自分では向いてないなって感じてることでも、他者からセンスあるね!と言われたことありませんか?お世辞とか冗談なら話は別ですが、その道で長く活躍してる人から言われたらホントにそうなんだと思います。学校の先生って生徒のことよく見てるんだなって思いました。